下半身の冷えは腎機能低下を意味する
足首までしっかりつかる足湯のすすめ
足、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、体の神経が多く集中して いる場所です。足裏を触ると体の健康状態がおおよその予測がつきます。
お酒の飲みすぎで腎臓尿官膀胱がパンパンな人、肝臓や胃腸が疲れている人、首肩がパンパンな人、マラソンやサウナ、運動などで血流が良くて足裏のツボが硬くない人、全体的に無理をしていて睡眠不足で全てがむくんでいる人、こんなにもわかりやすいのか、と足裏マッサージを始めた頃に感じたことがあります。
その足裏を含む足湯は、疲れをリセットして、腎機能を高めるための血流改善にもってこいの健康法です。
足先を温めることで、血管が広がり足の血液循環を良くし、内臓の血液循環もアップします。デスクワークでも、立ち仕事でも、主婦の方の家事でも、同じ姿勢を続けている時間が長いとどうしても重力に負けて足元に流れた水(血)が戻らずに滞留してしまいます。
自宅にある洗面器やバケツに、42℃くらいのお湯を入れて足を約10〜20分つけることで楽しめます。
足が温まることで上半身に血液が戻るポンプ機能も働くのでじん機能が回復し、体も元気になります。足湯は、血行が良くなるための万能法です。朝や夜のひと手間に体を労わる1つのアイテムとしてお試しになってください。
冷えの症状はおもに下半身に現れる
下半身は冷えるけど上半身は暑いという、いわゆる「冷えのぼせ」の状態になっている人はかなり多くいます。漢方ではこのことを「情熱下冷」といいますが、これがさまざまな不調を起こすことは昔から知られています。
症状としては、手足は冷えているのに顔や上半身はほてっていることで、頭が急に暑くなったり、首から上だけ汗をかいたり、寝つきが悪くなったりします。
わたしたちの体は、本能的に頭部の温度が下がらないように、手足の末端の体温を下げて音と調節をします。体が冷えていると、水(血・体液)が流れないので心臓から遠い個所に熱が届かなくなり手足の末端の温度を下げてしまいます。
冷えのぼせの状態が続くと、末端まで血液が届かずに肩こりや首コリ、むくみや生理痛が起こります。更年期障害と似た症状ですがいずれにしても体の水が流れないことで起こります。
対処法としては、まずはしっかり体を温めること、下半身を冷やさないように上記に記載した足湯などで心臓と離れている箇所の巡りを良くすること、その習慣を続けることがあります。
さほど難しいことではありませんが、習慣を作り続けることが大切です。体を心地よい状態で長持ちさせるためにも自身の体をしっかりケアする習慣を作っていけるとよいですね。