腎臓を元気にすると体の不調が良くなる
腎機能が体の健康を左右する
腎臓は、血液を含む体をめぐる「水分の流れをつかさどる臓器」で、腎機能を高めると「体内の水分代謝が良くなる」ことが知られています。逆に腎機能が弱まるとこの水分の流れが悪くなり体の不調が現れるようになります。
これはどういうことかというと、腎臓は体中から運ばれてきた血液をろ過(きれいにして)老廃物(体内でいらなくなったごみ)を取り除きキレイになった血液を血管に戻しいらなくなった老廃物を尿として体外に出す役割をしているからです。
この一連の流れが滞りなく行われていると、血液がきれいな状態が保たれ、血液を含む水の流れがよい元気で健康な状態といえます。
この働きが弱まると、体の外に出るべき老廃物が再び血液にもどり、汚れたまま(ゴミを含んだまま)体中をめぐることになります。体のなかはゴミだらけになってしまい体に影響がでるようになります。
体が疲れた、だるい、やる気が起きないと感じるとき、カラダのなかはこのような状態になっています。
反対に、水の流れがきれいで老廃物を尿としてしっかり外に出す流れがスムーズな時は、腎臓の機能が高い状態で健康が保たれ細胞一つ一つが元気であるということが言えます。
老廃物を尿として、外に出す機能はは腎臓にしかありません。この機能をしっかり働く高い状態に保つことが健康につながります。
腎機能が弱くなると体は老化する
腎臓は体にいらないもの、いらなくなったものを体の外に運び出すこと、水分(血液)の流れを良くする働きの他に、「体内の水分量を調節すること・ホルモン分泌を促進する働き」もあります。
人の体の約60%を占める体液は、血管や細胞の中、細胞と細胞の間を流れています。この体液が体のすみずみをめぐり「体に必要なものを運んでいらなくなったものをもちだす働き=代謝」という体にとって重要な機能をおこなっています。
体液のなかでも、主に血液に「細胞に栄養を運び、いらないものを外にだす働き」があり、細胞と細胞にある体液もそれを担っています。
体内にある体液の量は、年齢によって変わってきます。赤ちゃんのころは約80%もあった水が加齢とともに20%も減ってしまい、血管と細胞の間で栄養や老廃物を運搬する水分が減り体全体の元気がなくなってきます。(=老化する)
元気に過ごすためには体に適量の水分を保つことが大切ですが、腎臓がその水分保持機能をおこなっています。
ぴちぴちした肌、みずみずしい肌は適量の水分が保たれて水がしっかり動いていることをあらわしています。
逆に、むくみというのは腎機能が低下して不要な水分が体内にとどまって流れが悪くてつまっている状態です。体の変化や不調を歳のせいにするのではなくまずは流れを良くすることを始めてみてはいかがでしょう?
ホルモンと腎臓の関係
ホルモンとは体のなかで作られ代謝や成長にかかわる微量な物質です。腎機能に関係するホルモンは、腎臓からでるものと副腎からでるものがあります。
副腎髄質からでるやる気ホルモン=アドレナリン、副腎からでるストレス対応ホルモン=コルチゾール、他にもありますが腎臓と副腎からでるホルモンの量が適切であることが体が疲れないためにとても大切なことです。
なぜなら、ホルモンは使いすぎや1つのホルモンがで続ける偏りが体の不調を招くからです。ホルモンは、必要なときに必要な場所に分泌されて働きます。
1つの場所で使いすぎたり大量に出すぎたりすると、他にも必要な場所でホルモンが作られる空きがなくなってしまったり大量に出し続けることでホルモンを生成する臓器が疲れて機能が低下してしまいます。
腎臓が引き起こす体の不調と病気
・不眠症
・皮膚がかゆくなる
・保水力の低下(水分代謝)
・アレルギー
・老化の加速
・抜け毛
血液を含む体液の流れが良くなれば、カラダのすみずみに栄養が届き同時に不要なものが排出されるので上記の不調も改善に向かうと予想されます。今の不調を改善するためには、まずはじめに腎臓を大切にしてみてはどうでしょう。