腎臓と脳の関係
自律神経は脳の指令なしでも体を動かせる
私たちの体は、自分の体を守るために外からの刺激については脳に直接情報を伝えて敏感に反応しますが、からだのなかのことは自律神経に任せて脳はあまり感知しないようになっています。
自律神経は、脳の命令なしでも体を動かせる神経で、脳は体のなかがどのように反応してるかよくわかっていないのです。
自律神経が交信のやりとりをする内臓も、脳に情報を伝えますが、それは状態が悪くなってからです。
どこも不調がないけど、健康診断でがんが見つかった。咳が止まらないので病院に行ったらポリープが発見された、ということはよくあります。
体が冷えると、私たちは体を動かしたり温めたりして状態を良くすることができますが、内臓は冷えても早い段階からそれを発信したり知らせることができません。冷えると十分な働きができなくなり、明らかに体の不調を招きます。
自律神経は、脳の指令がなくても体を動かすことができますが、内臓は状態が悪くならないとそれを感知することができません。 状態が悪くならないようにできることは、腎機能をアップさせて、体を冷やさない、温めることを心がけるというちょっとしたケアなのかもしれません。
脳が緊張が腎臓に影響を及ぼす
腎機能をアップさせ、体の水(血・体液)が流れるようにするには、脳にしっかり血液を送ることが大切です。首周りの硬さをゆるめると脳へ送る血液の流れが良くなるので脳への栄養も安定してリラックス状態でいられます。
では、脳が緊張して血流が悪くなると体のなかはどうなるのでしょう。脳が緊張を感じると、たまっていなくてもトイレに行きたくなったり、腎臓の水分代謝の機能が衰えて薄い尿が作大量に作られたり(ろ過が不十分)することがあります。
脳の緊張が腎臓に連動するのです。それとは反対に、脳が興奮して腎臓に命令がいかなくなり腎臓に回ってくる血液が少なくなると、腎臓がホルモンを出して脳に血液を送るように伝えます。
そうすると、脳が血流が腎臓にいくように命令して腎臓にいく血液が増えるようになります。腎臓には、体をつかさどる司令塔、脳を動かす力もあります。