朝はしっかり体を休ませる
朝、体調が不安定になりやすい理由
睡眠中に下がっていた血圧が目覚めた時に上昇するため血管が収縮しやすい傾向になります。血液を送り出すポンプ機能の弱い低血圧の方は血圧が上がりにくい辛い時間帯。
夜間に成長ホルモンが多く分泌される影響で明け方は血糖値が上がりやすく朝は交感神経が優位になる時間帯です。
交感神経は、血管を収縮させて筋肉を固めてしまうため体は当然硬くなります。
朝柔軟体操をしても夜寝る前よりも硬いと感じるのはここでも自律神経の働きが関わっているのです。
朝は運動に向いていない
上記のような理由で、朝は血糖値や血圧が高く筋肉も緊張していて体も硬い時間帯です。朝のジョギングやウォーキングは体に良いなどと聞くこともありますが実際は、仕事を始める頃には疲れてしまったり、モチベーションが上がらなくなったりといったことがおこる傾向にあります。
もちろん、自分のリズムの感覚がいちばんなので、朝のちょっとした運動が心地よいという方もいると思います。体の状態を踏まえたうえで心地よいと感じるのであれば頑張って体を動かすのも良いでしょう。
朝は頭を使うのに向いている時間
朝は、神経伝達物質であるドーパミンが大量に分泌されることが分かっていて、記憶や認知作用を司る脳の中枢神経が強化されるため学習能力が高まることが期待できます。
興奮が高まり集中力が向上するアドレナリンも分泌されるので、朝はしっかり体を休ませながら脳活するのに向いている時間です。
運動に向いている時間
それでは、どの時間帯が運動に向いているのでしょう?
一日中デスクワークや立ち仕事をしてると、血流が滞りどうしても体がむくんできます。この原因は、基本ストレスですがこのストレスを解消するために飲んだり食べたりしてむくみをさらにひどくしてしまいます。
こうしたことを繰り返していると体調は悪化の一途を辿ります。心身のむくみをとるためには体を動かす運動が必要です。理想は、食後に30分ゆっくり歩く適度な運動。
もともと夜の時間は副交感神経が優位になるので体も緩んでいるのでリラックスしやすい状態の時にゆっくり体を動かします。
そうすると、血流がよくなり首や肩、腰などに感じるコリや痛みも軽減、解消につながるでしょう。